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2016年9月25日(日曜)
コース:
北九州(8:30) ~ ロープウェイ駐車場(10:50) ~ 御嶽権現社 ~ 分岐 ~ 鶴見岳頂上(14:00) ~ ロープウェイ乗り場 ~ 分岐 ~ 御嶽権現社 ~ ロープウェイ駐車場(16:10) ~ 別府温泉 ~ 北九州(19:30)
 
 
天気予報を信じて来たのだが(1)

今日は、別府にある標高1375mの鶴見岳にやって来た。
予報では、曇り時々晴れだったのだが、朝から雨だった。
仕方なく、別府ロープウェイ横の”九州焼酎館”で雨宿りをしながら天気の回復を待った。
少し経つと、小降りから霧雨状態になってきたので、即、雨合羽を着込んで登山を開始した。

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霧雨ではない、幻想的な世界なのだ!(2)

こうなったらに気分を変えて登るしかない。
白く霞んだ林の中は幻想的な世界だとイメージして入る。
地面を覆う湿っとりとした落葉も悪くない・・と自分に言い聞かせて歩く。
   
林を彩る銀杏の実、だが踏みたくはない(3)

神社の参道には一面の銀杏。
実を踏まないように注意して進むが多すぎて無理。
神社の縁側で、休憩をとる。
これだけたくさんの銀杏の実だからいつか神社の人が拾うのだろう、などとギンナン談義をしていると、折りたたみ傘を持った年配の男性が「登山道はどこですか?」と尋ねて来た。
この裏手だと教えると「少し上って厳しくなったら戻るつもりです」と言いながら歩いて行った。
今日初めて会った登山者だが、雨具で優っている私達に自信を付けてくれた。

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秋の味覚や花を見ながら(4)

無理やり明るく振舞おうとしているのではと思ってしまう程、「あ、キノコ!」とか「この花、何て名前かなぁ」とか「あ、栗がいっぱい落ちてる、実入ってる、入ってないよ」とか、異様にテンション高く語りながら登って行くのだった。
   
枝で頭を打ち、照れ笑い (5)

道に覆いかぶさるように伸びている枝があり、Uが進もうとしたとたん、激しく頭を打っていた。
Uは照れかくしのため、前を歩く雨具姿のMに「待って、魔導士様!」と呼びかけていたが、Mには聞こえなかったようで、むなしく遠ざかって行った。
Uに追いつき、思い切り笑ってあげた。

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晴れそうな気もするのだが(6)

頂上も近くなった頃、雲の切れ間から志高湖が見えた。
そして貴重な青空も見えた。
三人で陰陽師のように晴れを祈願した。
まだテンションは落ちていない。
   
ハリーポッターに出てくるような木 (7)

突然、手を広げて行く手をさえぎるような木が現れた。
最初に見つけたMが、ハリーポッターに出てくる木に似てる、と興奮して叫んだ。

小学校の遠足だったら絶対に子供たちは叫ぶだろうけど、・・まさか君もとはねぇ~。

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山頂到着(8)

霧雨の中、やっと山頂へ到着。
さすがに、人はいない。
神社で合った折りたたみ傘の人もいない。
霧が立ち込めていたが、ベンチに座るや、直ぐに二人共弁当を取り出した。
驚いて「この霧の中で食べるわけ?」と尋ねるが、お腹空いてるからここでいいと言って弁当を開いた。
食べ終わったところに、目の前にある大黒様のお賽銭を集めに人が来た。
写真を撮ってもらおうと声を掛けると、お賽銭を集め終わるまで待ってくれと待たされた。
おっしゃる通りで集金作業を見ながら待った。
写真を撮ってもらい、ありがたく礼を言って写真を見ると、三人共霧でかすんでいた。
   
老眼鏡がなくても見えるジャンボ温度計(9)

ロープウェイの山頂駅広場に大きな温度計があった。
今日の気温、17度。
肌寒いはずだ。でも残暑よりいい。
時間も遅いので、帰りはロープウェイで帰ろうと提案するが、「乗り物を利用したら登山とは言えません!」という正論に押され、歩いて下りることにした。

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 最後まで霧の中だった(10)

しっかり見ないと道がわからないくらい霧が濃くなっていた。まるで夢の中。
慎重に歩いていると「わぁ~大きなカエル!」とまたUの奇声が上がる。
相変わらずテンションが高いのに感心する。
いや、これは性格だ。
近づいてみると手のこぶしくらいのカエルだった。
「普通じゃん!」と言うとUが口をとがらせて言い返そうとしたが、後ろから「きゃーっ」というMの悲鳴が聞こえた。
驚いて振り返ると、滑ったらしく腰をさすりながら立ち上がっていた。
大丈夫かと尋ねると、ガッツポーズで応えていたが、後で腰が痛いとぼやいていた。
霧の中やっと駐車場へ到着した。
やっぱりロープウェイが良かったのではないかと思った。
 
最後に!
初の雨天登山で快適な登山とは言えなかったが、それなりに楽しかった。
それから後で調べてわかったのだが、登山に折りたたみ笠は珍しくないそうだ。
確かに突然の雨には役に立ちそうだ。
もう一度、今度は晴れた日に来て見ようと思った。
 
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