>雨にも負けず鶴見岳登山
 
9月25日(日曜)
コース:map
北九州(8:30) ~ ロープウェイ駐車場(10:50) ~ 御嶽権現社 ~ 分岐 ~ 鶴見岳頂上(14:00) ~ ロープウェイ乗り場 ~ 分岐 ~ 御嶽権現社 ~ ロープウェイ駐車場(16:10) ~ 別府温泉 ~ 北九州(19:30)
 
 
天気予報を信じて来たのだが(1)

今日は、別府にある標高1375mの鶴見岳にやって来た。
予報では、曇り時々晴れだったのだが、朝から雨だった。
仕方なく、別府ロープウェイ横の”九州焼酎館”で雨宿りをしながら天気の回復を待った。
少し経つと、小降りから霧雨状態になってきたので、即、雨合羽を着込んで登山を開始した。

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霧に覆われた幻想的な風景だ(2)

こうなったらポシティブに気分を変えて登るしかない。
白く霞んだ林の中を幻想的な世界だと思って山に入った。
歩けば、地面を覆う湿っとりとした落葉も悪くない。
   
秋を彩る銀杏の実、だが踏みたくない!(3)

神社の参道には一面の銀杏。
実を踏まないように注意して進むが多すぎてむづかしい。
神社のお縁で、一時休憩をとる。
これだけたくさんの銀杏の実だからいつか神社の人が拾うのだろう、などとギンナン談義をしていると、折りたたみ傘を持った年配の男性が「登山道はどこですか?」と尋ねて来た。
社の裏手だと教えると「少し上って厳しくなったら戻るつもりです」と言いながら歩いて行った。
登山と言うより散歩に来ている感じだった。

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秋の味覚と花を見ながら(4)

ポシティブな気分作りは続いていて、途中に、「あ、キノコ!」とか「この花、何て名前かなぁ」とか「あ、栗がいっぱい落ちてる、実入ってる、入ってないよ」とか、異様に二人ともテンション高く登って行った。
   
枝で頭を打ち、照れ笑い (5)

道に覆いかぶさるように伸びている枝があり、Uが進もうとしたとたん、激しく頭を打っていた。
Uは、照れかくしのために、前を歩く長い雨具姿のMを見て、「待って、魔導士様」と呼びかけていたが、Mには聞こえなかったようで、むなしくMの後ろ姿を見ながら頭をこすっていた。
Uに近づき、思い切り笑ってあげた。

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晴れそうな気もするのだが(6)

頂上も近くなった頃、雲の切れ間から志高湖が見えた。
そして貴重な青空も見えていた。
   
ハリーポッターに出てくるような木 (7)

突然、手を広げて行く手をさえぎるような木が現れた。
樹皮がはがれて面白い形だ。
最初に見つけたMが、ハリーポッターに出てくる木に似てる、と興奮して叫んだ。



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山頂到着(8)

やっと、霧雨の中、山頂へ到着した。
さすがに、人はいない。
神社で合った折りたたみ傘の人もいなかった。
辺りは霧が立ち込めていたが、ベンチに座るや、二人が直ぐに弁当を取り出し始めた。
驚いてYが「この霧の中で食べるわけ?」と尋ねるが、お腹空いてるからここでいいと言って弁当を開いた。
仕方なく、ここで食べることにした。
食べ終わったところに、目の前にある大黒様のお賽銭を集めに人が来た。
その人に写真を撮ってもらい、お礼を言って写真を見ると、三人共、当然、霧でかすんでいた。
   
ジャンボ温度計(9)

ロープウェイ広場に大きな温度計があった。
17度だが、まだ体が温まっているので、寒くはなかった。
時間も遅いので、帰りはロープウェイで帰ろうと言うが、「乗り物を利用したら登山とは言えない!」という正攻法の意見に押され、歩いて下りることにした。

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 最後まで霧の中だった(10)

しっかり見ないと道がわからないくらい霧が濃くなっていた。まるで夢の中のようだ。
慎重に歩いていると「わぁ~大きなカエル!」とまたUの奇声が上がる。
相変わらずテンションが高いのに感心する。
近づいてみると手のこぶしくらいのカエルだった。
後ろを歩いていたMが、「きゃー」と悲鳴をあげたので、驚いて振り返ると、滑ったらしく、腰をさすりながら立ち上がっていた。
大丈夫かと尋ねると、ガッツポーズを取っていたが、後で腰が痛いとぼやいていた。
霧の中をやっと駐車場へ到着した。
やっぱりロープウェイが良かったのではないかと思った。
 
最後に!
初の雨天登山で快適な登山とは言えなかったが、それなりに楽しかった。
それから後で調べてわかったことだが、折りたたみ傘での登山も珍しくないそうだった。
途中で会った人も、もしかしたら経験豊富な登山者だったのかもしれない。
 
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