トップ>活動報告>中山仙境へ苦難の初登山

 
2016年8月21日(日曜)
コース:
北九州 ~ 夷耶馬農村公園駐車場(11:00) ~ 誤って逆方向へ歩く ~ 坊中登山口(11:20) ~ 高城(14:20) ~ 下山口 ~ 夷耶馬農村公園駐車場(16:30) ~ 花色温泉 ~ 北九州
 
初めから道を誤りロスタイム(1)

今日は、”初心者コースだがスリルにとんだ山”として有名な、国東半島の「中山仙境」へ登ることにした。
北九州から豊後高田を抜け、夷耶馬(えびすやば)駐車場へ到着したのは11時だった。
時間を取り戻すべく、急いで前田登山口を目指すが、いっこうに着かない。
村人へ尋ねたところ、なんと、逆方向へ歩いていた。
出足からYのミスだったが、怒り狂う者もいなく気を取り直して、元来た道を引き返した。

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登山道が見つからず、さらに1名離脱 (2)

時間も12時近くになっていたので、近場の坊中登山口から登ることにした。
だが、駐車場の裏手にあるはずの登山口が見つからない。
もう一度、駐車場の案内図を確認するが、この場所に間違いない。
仕方なく、とにかく山に入って行くと、ロープらしきものが見え、そこを目指して奥へと進んでみた。
しかしだんだん勾配が激しくなり、ついに垂直に近い急斜となった。
その先には尾根が見えている。
ここで後戻りする気にはなれず、何とかツタや枝をつかみながら、やっとの思いで尾根に這い上がった。だが、そこには道はなく、とりあえず先へ進むと、今度は下りの急斜面となった。
ここからまた小枝につかまりながら、なんとか下りていくと、やっと登山道に出た。
これが、前田登山口からの道だった。ここで、1名が戻りたいと言い出した。
   
新たに登山開始 (3)

戻りたいと言うMKを何とか一緒に行こうと説得したが、どうしても戻りたいのだと言い張る。
一人で返すのは心配だったが、ここはまだ登山口から近いので、彼女の体力も考えて戻らせることにした。
立ち去るMKを見送り、先へと進んだ。
しばらく歩くと、”無明橋500m”の看板が見え、
正規の登山道に、まずは一安心だった。
さらに道を進んで行くと、鎖のついた岩山があった。
よじ登りながら、『MKも一緒だったらおもしろい山だと喜んでくれただろうに・・・』と悔やまれた。

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絶景が見えた (4)

鎖を登り切った岩山からは、奇岩の立ち並ぶ荒々しい景色が現れた。
下からだと木々の間から岩がボコボコと見えていたのだが、上から見渡すと、その奇岩が遠くまでちりばめられ、古代の地球のように思えた。
まさに国東半島を形作った両子山(ふたごさん)からの噴火のなごりが見えた。
   
山の上でも道に迷う (5)

景色に感心しながら道なりに歩いていたのだが、いつの間にか道がわからなくなっていた。
かなりの時間、歩き回り、最初の疲れもありさらに体力を消耗した。
行きつ戻りつしながら、脇道を探し求め、何度か通った岩の上に登るロープを見て、『まさか、これは道ではないよね!』と思いつつ進むと、なんと、そこが先へ進む道になっていた。

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やっとの思いで無明橋に到着(6)

案内板を見てから相当長い間、山を放浪してまわり、やっとの思いで、”無明橋”に到着した。
Uは、橋の上から周りを眺めながら悠然と渡って行ったが、Mは、高所恐怖症だと言って、橋の脇を通った。でも、バンジージャンプはやってみたいと言っていた!どういう感覚なのか理解に苦しむ。
(橋を渡らなくても対岸へは行けるのだ)
   
山頂到着 (7)

ついに、中山仙境最高地点の高城へ到着した。
ここに来るまで、へとへとになっていたが、それだけに達成感があった。
喜びをジャンプで表現したかったが体が思うように動かなく立ちポーズで勝利宣言をした。

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再び、道に迷う (8)

後は下りるだけなのに、ここに来て、再び道がなくなった。
しばらく道を探し回ったが、前回の事を思い出し、一先ず元の場所へ戻って見た。
そして、注意深く道を探して歩く内に、展望の為の鎖岩と思って通り過ぎた険しい岩が、尾根伝いの帰り道である事を発見した。
『ここに来て、やっと、この山の特徴がわかった。ここは、岩山なので、通常の道では進めなく、ロープや鎖を使わなければ道は開けなかったのだ!』
この後、疲労がさらに高まり、気力だけで歩いた。しかも気をゆるめると崖下に落ちそうで慎重に歩かなければならなかった。
誰かが言う「スイカ食べたい、かき氷、アイス、サイダー」・・。
   
やっと駐車場に戻れた! (9)

下山後、道路に出た時は、三人共、足がガクガクで、ゾンビのような歩き方になっていた。
二本持っていたペットボトルもカラになり、すぐにでも駐車場の自動販売機に行きたかったのだが、気ばかり焦って体が前に進まない。
到着時間は、なんと16時20分だった。
待っていたMKが駆け寄って来て、まるで遭難者を発見したような喜びだった。
MKも時間をもてあましていたようで、どう時間をつぶしていたかをこんこんと語ってくれたが、相槌を打つだけで精一杯だった。
この後、花色温泉で疲れをとり、北九州へは夜の8時過ぎに到着した。

(9)
 
最後に!

今回は、私の事前調査不足で、全員に迷惑をかけ、深く反省することとなった。
これから、インターネットで紹介されている内容を安易に受け入れず、可能であれば事前登山で確認しようと思う。
実際に来てわかったことだが、駐車場の案内板地図にある坊中登山口への橋はなく、登山口の案内板もなかった。
あるサイトで、中山仙境は、道もはっきりしていて魅力ある山と紹介されているが、標識も全てあるわけではなく、迷う場所が何ケ所かあった。
それから仲山仙境は高い岩山なので、迷っておりようとすると、急な下り斜面がさらに激しくなり、戻れなくなる。
中山仙境は、確かにスリルに富んだおもしろい山に違いないが、同時に断崖絶壁の上を幅、二、三メートルの道が続いている危険な道もある。
くれぐれも注意して通らないと事故があってもおかしくないと思う。
今回の経験で、中山仙境はロープや鎖でしか行けない道があるということを頭に叩き込んだ。
 
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