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2025年5月13日 (火曜日)
【コース】
駐車場 (6:25) ~ 登山口 (6:28) ~ 3合目 (7:13) ~ 4合目 (7:21) ~ 5合目 (7:41) ~ 休憩所 (7:42)  ~ 6合目 (7:54) ~ 7合目 (8:02) ~ 8合目 (8:12) ~ 9合目 (8:21) ~ 頂上 (8:30) ~ 頂上 (8:50) ~ 大浪池分岐 (8:52) ~ 大浪池0.9km (9:03) ~ 大浪池0.7km (9:13) ~ 大浪池0.5km (9:20) ~ 大浪池0.3km(9:27) ~ 大浪池0.1km (9:32) ~ 休憩所 (9:36) ~ えびの高原分岐 (9:42) ~ えびの高原1km (10:21) ~ えびの高原0.5km (10:31) ~ 県道 (10:43) ~ 駐車場 (10:51)

(1)えびの高原へ向かう霧島バードラインから

高度が増すごとに、霧に包まれた遠くの景色が見えてきた。
朝焼けの空に強い光が刺し込み始める頃、下界の景色が水墨画のように浮かび上がってきた。

(1)

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(2)えびの高原駐車場

えびの高原に着き駐車場に向かっていると、2匹の親子鹿が道路を渡って佇んでいた。
山に迎えられたような気分で駐車場に入った。
駐車場には、数台の車が停まっていたが、意外にも、あわただしく登山支度をする人の姿はなかった。
(3)案内板をチェックする

登山ルートは調べて来たが、実際の方向をつかむ為に、案内板を見た。
現在、火山規制で新燃岳から3km以内が立入禁止となっていた。
また、硫黄山方面の道路も通行止めとなっていた。

(3)

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(4)登山口に入る

道路を渡ると、登山口と書いた矢印の立て札があった。
道なりに進むと、登山口と書いた丸木の看板があった。
(5)韓国岳が見えた

正面に韓国岳、左に北峰が見える。
火口を一周するコースもあると聞く。
火口の様子が楽しみだ。

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(6)初めて歩く登山道

道にはロープが張られていた。
植物環境保護の為、道を外れないように注意書きがあった。
途中、硫黄山や不動池方面への道があったが、そちらは立入禁止となっていた。
(7)早咲きのミヤマキリシマ

いたる所にミヤマキリシマの木は見えるが、まだ花は少ない。
霧島つつじをミヤマキリシマと命名したのは、1909年に霧島を訪れた、物理学者の牧野富太郎さんと言う方だそうだ。

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(8)キリシマミズキの葉

この木も珍しく、九州では霧島山系にしかない絶滅危惧種だそうだ。
花は薄い黄色で、五つくらいが房状に垂れ下がり、4月上旬頃に開花するらしい。
(9)雨水のせいか道が荒れていた

「登山道の修繕中です。足元にお気をつけください。一般財団法人 自然公園財団えびの支部」という看板がたっていた。
自然のままだと、道は荒れてしまうのか。
登山道を守っている人がいることを改めて認識し感謝しなければ罰が当たる。

(9)

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(10)間近に硫黄山

林を抜け、見通しがよくなると、硫黄山の煙が大きく手を振っているように目に付く。
奥に見えるのは、甑岳(こしきだけ)かな。
眺めていると、下山者が来た。
あまりに早い下山に尋ねると、朝駆けでご来光を見てきたそうだ。
駐車場の車には、そういう人もいるわけだ。

(11)5合目に休憩所があった。

(12)このような道が続く

(13)落下防止の柵が設けられている。

(14)8合目の看板があり、左側は火口で、危険な所のようだ。だが、展望がいい。

(15)8合目からの展望。北峰に続く火口左側

(16)8合目からの展望。北峰

(17)火口沿いの道で頂上は間近のようだ。

(18)見通しのいい所まで来ると、頂上はまだ先だった。

(19)頂上到着。
見ると、二人の女性が看板前で食事をしながら話し込んでいた。食事の邪魔はしたくない。二人が離れるのを待ってやっと看板前に来れた。
他には誰もいなかった。
憧れの韓国岳の頂上に立つことが出来た。
噂通り、素晴らしい景色だ。

(20)火口。かなり深い。
覗き込むと吸い込まれそう。

(21)火口、右側。

(22)遠くに高千穂の峰が見える。
時間と体力があれば、あそこまで行きたい。

(23)新燃岳。
今、火山活動が一番注目されている山だ。

(24)大浪池ルートを指す看板。
帰りはこちらへ下りる。

(25)歩きにくい急な砂道が続き、途中から木の階段が現われた。本当にありがたかった。

(26)かなりの距離、階段がつくられていた。
ただ、所々壊れているので注意が必要だ。

(27)草の間から鹿がこちらを見ていた。
目が合い、鹿はゆっくりと離れて行った。
不思議と癒されるものだ。

(28)大浪池の近くまで来ると、道に水がたまっていた。この先もいくつか泥道となっていた。
ここには休憩所があった。

(29)大浪池への分岐点だ。
登れば大浪池を通って大浪池登山口へ着く。
大浪池を近くで見たかったが、先を急ぐので、えびの高原へ向かった。
距離は、2.3kmと書かれていた。

(30)ぬかるみの道が多かったが、木の道もあり、大変助かった。

(31)赤松が多い林が続く。
赤い結び布を頼りに歩かないと迷ってしまう。

(32)えびの高原の道路に出た。

(33)ノカイドウと書いた看板の後ろに、白い花をつけた木があった。
これがノカイドウかな?
この木も貴重で、世界で、えびの高原の渓流沿いだけにしか見られないらしい。その為、大正12年に天然記念物に指定されている。
花期は短く、5月上旬頃に10日足らずしか咲かないそうで、よほど運のいい人だけにしかみることは出来ないと書かれていた。
この写真がそうなら運がいいのだ。
リンゴの仲間で実は小さく、7~9mmで、秋には真っ赤に熟すと書かれていた。

(34)駐車場は、満車となっていた。こうでなくては・・・と思いながら2座目に向かった。

 最後に
北九州から念願の霧島までやって来た。この情熱がどこから湧いてくるのか自分でもわからない。
ただ、目標を持つことで充実感に満たされ面白い。
韓国岳への登りのルートは、ゆっくり登ったので楽だった。
頂上に近づけば大きな火口が全く違った景色を見せてくれた。
眺望は良く、360度の景色が見渡せた。
戻りは大浪池ルートを通ったが、こちらから登るのはかなりの労力がいるだろうと思った。だが、健脚向きの人にはいいと思う。長い木の階段もあることだしそこは歩きやすかった。私は下りだったのだが。
韓国岳の次に登りたいと思っていた山が高千穂の峰だ。
来る前は、次の日に登る予定だったが、まだ午前中で体力もそこそこある。
そこで、このまま高千穂の峰に向かうことにした。
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