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2025年4月26日 (土曜日)
【コース】
駐車場 (11:00) ~ 両子寺受付 (11:30) ~ 奥の院 (11:40) ~ 山頂 (13:10) ~ 北峰 (13:30)  ~  北峰 (14:10) ~ 両子寺受付 (14:50) ~ 駐車場(15:00)

(1)耶馬渓ネモフィラ

弁当を買いに寄ろうと思っていた「中津道の駅」の開店まで時間があったので、耶馬渓のネモフィラを見に行った。
盛りは過ぎていたが、後ろにそびえる競秀峰の荒々しい形と相まって、風に揺れるネモフィラがやさしく見えた。

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(2)道の駅経由で両子寺駐車場に到着!

中津の道の駅では、開店前に行列が出来ていた。
そして開店するとみんな野菜売り場へ駆け出していた。
見れば安くて新鮮そう。
弁当そっちのけで物色して回る。
Mはカートを押しながら本格的に買っている。
思わぬ購買意欲が湧いて、山のように買った野菜を車に積め、気分改め両子寺へ向かった。
両子寺へ着くと、駐車場が沢山あり、登山者用は第三駐車場と書かれていた。
そこへ駐車するが、他の車は一台もない。
もう11時で早くもない。それより9時開店の道の駅から2時間もかかっている。
10時登山開始の予定だったのだが・・・。
買い物に時間をかけ過ぎたようだ。
(3)仁王門は一番下の入り口付近

駐車場は、五つある。
仁王門の近くに第五駐車場がある。
そこから少し離れて第四駐車場がある。
だが、両子寺からは遠くしかも坂道だ。
両子時に近い順に第一、第二、第三となっている。
仁王門を見たかったので、第三駐車場から一番下まで歩いて降りた。
降りる時に、近道となる参道を通ったので、仁王門を後ろから見始めることになった。
遠回りでも車道を戻るべきだったかと後悔した。
赤い無明橋が両子寺の入り口になるのでそこまで下りた。
ホームページによると、無明橋の下に観音様を祀ってあると書いていた。
今度来た時に見ようと思う。

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(4)均整のとれた参道が美しい

正面から見ると、仁王像が山を守っているような迫力を感じ、後ろの山門へ続く階段が厳かに見えた。
(5)山門の先に見える新緑の道

快晴の空から刺し込む光が、山門の奥を絵画のように引き立てている。
今日は、少し肌寒いくらいの気温だが、登れば丁度良くなるだろう。

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(6)池を覗く

途中に池があった。
水面に映る木々も美しい。
池には魚がいるようで、時折波が立つ。
(7)受付があった

登山者も参拝者も全てここを通らなければならないことを知る。
一人三百円とのこと。
二人共財布を持っていなく、私が駐車場まで取りに戻る。
駐車場に戻ってもまだ車は一台も止まっていなかった。
時短の為、車を第一駐車場へ移動する。
ここには数台の車が止まっていたが、まだ空きがあった。

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(8)奥の院への入り口

受付で入山書に記入し境内に入る。
大きな建物や広場を抜けて奥の院への鳥居前に着く。
ここを左に進めば山頂まで舗装された登山道に出る。
私たちは鳥居をくぐって奥の院へ進んだ。
(9)奥の院への道

鳥居の両脇を中心にシャクナゲの花が咲いていた。
この道のどこかに登山道へ入る道があるのだが、今は不明だ。
とりあえず、奥の院まで進むことにする。

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(10)奥の院

ここまで来たので、奥の院を見物することにした。
中に入り、仏様の方を向いて大きく柏手を打つと、「ここは神社じゃありません!」とMから言われた。
そうだった。
両側に祠があってそこも見学した。
(11)ここが山への登山口か?

奥の院から戻る途中、山側に「お山巡り」の立て札があった。
そこには、くさりが下がっていた。
山に入る道はここしかないと確信し、くさりをたどって登って行く。


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(12)奥には道らしきものがあった

お寺見学から登山に変わる。
スマホの地図を頼りに、先へ進む。
いい感じの道が奥へ延びている。
(13)天空の城ラピュタに登場する木?

この辺りには、根の露出した木が沢山ある。
Mから「ラピュタの木に似てるから絶対アップして下さい」と言われた。
わからないが、これがそうかな?

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(14)登山道はないが

私はスマホを見ながら先へ進む。
Mは、前方にかすかに見える人影を頼りに先へ進む。
とりあえず、同じ方角だ。

(15)急登が続き、もはや崖!

さっきから後ろをついてくる二人が声を掛けてきた。
「すいません!道がわからないので一緒について行ってもいいですか?」
頼もしい登山者に見えたのだろう、私は二つ返事で了解した。
Mはボソボソと「私たちもよくわからないのですけど・・」と。

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(16)ロープが現われる

ロープを見つけ道に確信が持てた。
ロープはずっと下から張ってあり、多分、舗装道路から分岐した所から続いているのだと思う。
とすれば、奥の院からとは別にここまでの道があるわけだ。
今まで歩いてきた道が「お山巡り」なのだろうか、それともこれからなのだろうか?
今一つわからないが、とりあえず先へ進む。
(17)ここで二人と別れた

さっそうと登り、一息入れようと木に腰かけた途端、枝が折れ尻もちをつき、あやうく転げ落ちそうになる。
Mが「私は今日まだこけていませんよ!」と笑っていた。
下から登って来た二人が「私たち、もう行けますので、ありがとうございました」と言って登って行った。
私の醜態と関係あったのだろうかと考えたが、二人はやさしく会釈をして登って行った。

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(18)急登は続く

凄い坂道だ。
これは「お山巡り」などというレベルではない。
ただ、ロープはずっと張られていた。
Mの持つ杖が邪魔そうなので、リュックに締まってあげた。
それにしてもMが弱音を吐かない。
尋ねると「カーブス(ジム)に行ってますから!」と自信気に答えた。
「あっぱれ!」
(19)岩壁を迂回する

大岩を下りて行くとまた急登が待っている。
変化があって面白いと言えば面白い。
「鬼の背割り」とか「針の耳」とか聞いていたけど、何が何やらわからない。
もしかしたら、場所が違うのかもしれない。
しかし、このあたりも名前を付けたら象でもゴジラでも付けられそうな岩があちこちにある。

(19)

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(20)展望が開けた場所で一休み

下界を見渡すような岩の上で一休み。
先を行く二人の姿を探すが見えなかった。
y「俺たちより、健脚じゃん!」
M「連れて行ってもらえばよかったですね!」
y「君は、プライドがないのかね!」
M「すいません」
(21)またこんな坂!

ロープがないと登れそうにない道だ。
M「何度でしょうか?」
y「七、八十度あるんじゃない」
M「分度器持ってくればよかったですね」
y「今度、持ってこよう。でも、計り方、調べといて!」

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やっと尾根らしき場所に出る
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尾根道が続く
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苔も緑
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椿の群生を歩く
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(26)頂上に着いた!

長い椿の林を抜けると、鉄塔が見えた。
鉄塔の横を通過した先にやぐらがある。
素晴らしい眺めだ!
頂上の表示板の横でくつろいでいた登山者に挨拶して表示板の写真を撮らしてもらった。
登山者達「そうか、これを撮らないとね!」「ごめんなさい!もう少し離れて座ろう」

Mは展望台の上で遠くを見回していた。
M「さっき、下の外人さんに、コンニチハ!と挨拶されました。」
Y「そう、よかったね」
M「前の山に見えるあれ、人ですかね?」
Y「人じゃないだろう。人なら巨人だ!」
M「そうですかねぇ!今日、私、双眼鏡持ってきたのですけど、出してもらえます。」
不精なMは、私の来るのを待っていたようだ。
   
(27)前の山、人ではありませんでした

国東半島の真ん中にそびえる両子山からは、360度見渡せた。
遠く由布岳も、麓が霞んでいるがよく見える。
星空観測も最高だと思う。 

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(28)
(28)反対側の道
 
舗装道路を登って来ると、ここに着く。
前方のピークが北峰だ。
下の写真が北峰の登り口。
2,3分で着く。
道を降りてゆくと、鉄塔の横で、前に分かれた二人が食事をしていた。
挨拶すると、また、お礼を言われた。
心苦しい限りだ。
   

北峰
何人もの登山者が来た。左下のトンガリ山へ向かう人もいた。
(29)

幸せな食事時
(30)
   

 最後に
戻り、舗装道路だったが、体が前のめりになるほど急な坂だった。そして驚くほど多くの登山者と会った。
団体で来たらしい高齢の女性から、あとどのくらいで頂上に着くか尋ねられ、何とも言えず笑っていると、あと三十分ぐらいですかねぇ?とせかすように尋ねられ、続いて「ここまでずーっと坂道をただただ登って来ただけ!」と悲壮な声で話された。「頑張ってください」としかいいようがなかった。なんで山に来たのだろう?
奥の院の近くまで来た時、脇道に「鬼の背割り」と「針の耳」という矢印の看板があった。「ここからだったか」と残念に思ったが、お寺の近くなのでここを見に、近い内もう一度来てみよと思う。
受付で到着時間を書いていると、係員から「凄い人数の団体に会ったでしょう」と聞かれた。「はい」と答えると、「日本山岳会の人達で、84人いたのですよ」と教えてくれた。
駐車場に着くと車は満車だった。そして、不思議なことに、降りてくる間も駐車場でも、まだ登って行く登山者がいたことだ。いくら早くても、降りてくるころには暗くなっているのではないかと思った。
もしかして、舗装道路を登れば道は確かなので、星を眺めに行く人もいるのかもしれない。
いずれにしても、両子山登山の人気のすごさを知った。秋には人手がもっと多くなるらしい。
北九州に着き、Mを車から降ろすと、Mはかかえきれない程の野菜を手に持って帰って行った。
頼もしき!
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