山の基本情報

四王寺山   (Shiouziyama)
戻る 
四王寺山は太宰府市の北に広がる山で、大城山(410m)、岩屋山(281m)、水瓶山(212m)、大原山(354m)の四つの峰から成り、総称して四王寺山と呼ばれる。山中には古代山城・大野城跡が残されている。
663年、白村江(はくすきのえ)の戦いで大和朝廷が唐・新羅の連合軍に大敗したのち、倭国(日本)は、対馬から九州北部、瀬戸内海から畿内へと連携する防衛体制を整えた。大宰府周辺では、険しい連山の地形に加え、大野城や基山の基肄城(きいじょう)、さらに平野部の水城大堤(みずきおおつつみ)や小水城(しょうみずき)などを築き、外郭防衛を固めていった。
大野城跡は、山頂部を総延長約8kmにわたる土塁や石垣で囲んだ壮大な山城で、現在も倉庫跡とみられる礎石が点在している。国の特別史跡にも指定され、古代の防衛拠点としての姿を今に伝えている。万葉集には大伴坂上郎女(おおとものさかのうえのいらつめ)が「筑紫の大城の山(四王寺山の最高峰、大城山)」を詠んだ歌が残り、古代からその存在が広く知られていたことがうかがえる。
中世には、岩屋山の山腹に、岩屋城が築かれ、戦国時代末期には岩屋城の戦いの舞台にもなった。
四王寺山には四方から登山道が整備されているが、この山の魅力は山頂を目指すことよりも、山麓から山腹に広がる大野城跡を巡り、古代の人々の営みに思いを馳せながら歩くところにある。
一帯は県民の森として整備され、休憩施設も設けられており、多くの市民に親しまれている。
 福岡県太宰府市・大野城市・宇美町  標高:410m