御前岳は、大分県と福岡県の県境に位置し、大分県側では「権現岳」とも呼ばれる。稜線は福岡県最高峰の釈迦岳へと続き、縦走を楽しむ登山者にも人気の山だ。
かつて山頂には、津江権現を祀る権現社があったが、嵐によって倒壊し、現在は残っていない。麓の大分県日田市前津江町柚木には下宮があり、「御前獄神社」として地域の人々に大切に守られている。
『日本書紀』には御前岳が「前山」として記され、景行天皇が訪れたと伝えられている。そのため山頂には「景行天皇御遺跡」の石碑が建てられている。
山頂からの眺望は素晴らしく、九州の山々を広く見渡すことができる。
また、大分県側の中腹には「御前岳湧水」があり、水温は年間を通して約10℃。柔らかな土壌と豊かな森に育まれたミネラルを含み、湧出量もほとんど変わらないとされている。
釈迦岳への縦走路はよく整備され、ブナ林や低木の間を歩きながら、時折開ける展望を楽しむことができる。
登山道は、福岡県側の矢部村・杣ノ里からのルートと、大分県側の前津江町田代からのルートがあり、いずれも山頂まで約2時間で到達できる。 |
福岡県八女市/大分県日田市 |
標高:1209m |
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